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- 2017.09.18 Monday
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奥熊野ウルトラは、すばらしいレースだった。
今回のエントリーは60km/75km/100km合わせて400人。
おそらくすぐに1,000人以上の大会になると思う。四万十と
比べても、景色やホスピタリティで遜色がない。むしろレース
攻略的には、奥熊野の方がリピータ向きかもしれない。
こんなにすばらしいレースで、初めての100kmを走り終えたのに、
達成感よりも悔しさで一杯なのは、良いことなのか悪いことなのか。
ちょっと調子に乗ってるのかもしれないけれど、また次を目指して
走り始めようと思う。
今回のレースを開催して下さった実行委員会の皆さん、
エイドステーションでサポートして下さったボランティアの皆さん、
一緒に励まし合いながら走って下さった皆さん
(特に#92 K田さん、#230 F野さん、#113 I田さん)、
シルベストの仲間を始めとして応援して下さった皆さん、
大変お世話になりました。ありがとうございました!
PS
I田さん、モンブランへの挑戦頑張って!
20km地点から44km地点までが、今回のレースでは
一番気持ちよく走れた区間かもしれない。
熊野の山々はとても魅力的。
ガーミンのデータはこちら。
http://connect.garmin.com/player/81386257
ところが44km地点からの登りで消耗し始める。
さらに52km地点からの登りでさらに消耗が進む。
50km地点で4時間45分
60km地点で5時間57分
70km地点で7時間07分
70km地点では、ペースがダウンしながらも、余裕で11時間は
切れると思っていた。
80km地点で8時間21分
何とか走り続けて辿りついた80km地点。攣ってはいないが、
もう脚が売り切れ。84km地点からダラダラと9kmの登り。
ここで完全にキモチが折れた。これではまるで登山か、
歩こう会。情けないけど走れない。
90km地点で10時間02分
サブ10は無理、サブ11も無理。こうなると、脚を痛めない程度に
完走することが目標に。
僕はレースではなるべく声をかけるようにしている。
キモチよく挨拶してくれる人、イヤホンで自分の世界で
走っている人、走るリズムを合わせようとする人、
おしゃべりを楽しんでくれる人、みんなそれぞれ。
その中でも僕が魅力的と感じるのは、レース経験豊富なランナーと
併走させて頂くと、皆さん決まって「マイペースで行きましょう」
とおっしゃること。
長いレースのほんの一瞬の時間なのだけれど、同じ空間を共有し、
(大抵の場合はすごく気が合うにも関わらず)そしてあっさりと別れる。
同じ趣味を持っていて、同じレースに出ていて、同じフィニッシュ
ラインに向かっているのに、お互いを尊重して別行動。ここに
美学を感じる。
0345にホテル浦島をバスで出発し、0415に飛瀧神社そばの
駐車場に到着。那智の滝がある飛瀧神社は山の上にあり、
とても寒い。走る格好だとじっとしていられないほど。
トイレが少なく、ホテルで済ませてこなかったことを悔やむ。
0440飛瀧神社に移動。厳かなキモチになる。
那智の瀧と対し、そして護摩木を火に入れて奉納。
東日本の復興、家内安全、そして完走を祈願する。
(僕の後ろにうっすらと見える青いスジが那智の滝)
そして0500になり、ホラ貝が吹かれてスタート。
100kmの部は260人の参加。30番目くらいの位置で発進。
コース概要はこちら。
http://okukumano.com/route_img/guide_091102.pdf
ガーミンのデータはこちら。
http://connect.garmin.com/activity/81386257
スタートと同時に夜明け。那智山を登りながら、美しすぎる
日の出をパチリ。撮影もしたいけど、タイムロスもしたくない
という中途半端な僕。走りながらの撮影。
見晴台では熊野灘が一望できる。これを見ただけでも
参加した甲斐がある。この時点で25位くらい。意外と
息が上がらず、5~6%の登りなのに6'00"~6'20"/kmで
刻む。Garmin310XTは1km毎に自動ラップしてくれるので
非常に便利。
下りに入ると4'30"~5'00"/km。スピードを殺しながら走っても
この程度。13kmを越えたあたりから一人旅となり、レースなのか
トレーニングなのかよくわからない状態に。自分との対話を
楽しみたいなら、ありがたいレースだ。
森の中を走っていると自分のシューズの音しか聞こえない。
突然息を呑むような景色が現れる。鏡のような千枚田。
脚を止めたくなるが、先を急ぐ。